サバイバルとエロ
a0034031_621119.jpg桐野夏生「東京島」読了。

あたしは必ず、脱出してみせる——。

32 人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か? いつか脱出できるのか——。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読む者の手を止めさせない傑作長篇誕生!
(amazon紹介ページより)


どうも私の今夏のテーマは、サバイバルらしい。
Sなルックスにたがわず、作品の中でも常にS性を発揮している彼女の新作は、サバイバルものだった。しかも、ストーリーの中の唯一の女性っていうのが40過ぎの不美人ときてるから、念入りに意地が悪い。

どこまで人間の暗部が描かれているのかとワクワクしながら読んだけど、意外や意外、「グロテスク」ほどのエグさはなくて(あれは心がよっぽど丈夫な時じゃないと読み進められない…よって、いまだに読了してません)、終わり方はなんともあっけないものだった。もうちょっと、男同士の殺し合いとかあると思ったのになー。でも逆に、これが現代の日本人男性の姿といえるのかも。そういう意味では、リアル。

無人島の極限状態(で殺し合い)という設定は「バトル・ロワイアル」を思い起こさせるし、「トウキョウ島」「トーカイムラ」「ホンコン」なんていう名前のつけ方は、往年の村上龍の小説を思い起こさせるしで、ちょっぴり懐かしい気持ちに。たぶん、上記の2名が書いたら、もっともっとオーバーなくらいにエグく(エロく)なってたでしょう。しかし、そこは女性。厳しいバランス感覚でもって、救いのある描写をしている。サバイバルとエロって、人間性がもっとも出やすいテーマだ。

ところで、桐野夏生氏、なんかちょっと他人とは思えない感じがする…と思ったら、自分と誕生日が1日違いでした。叶恭子サマも桐野氏と同じ日だけど、Sっ気の強い女が生まれやすい時期なのか?!このあたりって。
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by aomisa | 2008-08-25 07:13 | 映画・アート・音楽・本
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