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SATC観了!
a0034031_20262167.jpgゆうべ、最後まで観ました。SATC。

仕事のキリをつけ、部屋を掃除し、お風呂に入り、ミルクティーを入れ、いざDVDをセット。(いちおう気分を盛り上げるための儀式です、儀式)
思いっきり泣く準備をしてたわりには、あっけなく終わってしまった。
まだ観てない人もいると思うので詳しくは書かないけど、キャリーがパリに行ってからの盛り上がりは、ちょっとロマンチックすぎてついていけなかったな。あのシンデレラみたいな衣装とか。かわいかったけど。

むしろ、ミランダやシャーロットの現実直視エピソードにグッと来た。
そうよね、実際はこういうことが降りかかってくるのよね、みたいな。特にシャーロットは、普通に幸せになって終わりそうなキャラだったのに。
しかし、最後はこう来たかーーっ。こうなるような気がしないでもなかったけど。

なんとなく消化不良感が残ったので、シーズン1の1話と2話を見返してしまった。

1話目は、まだスタイリストがパット・フィールドじゃなかった。
みんな黒のピタピタ服とかスーツとかで、いかにもNYのキャリアウーマンって感じに仕立て上げられてて、笑える。音楽もジャズを多用してたり、皮肉っぽいセリフが多くて、初期の方が大人っぽい印象。
それにしても、6年の間にサラ・ジェシカがあまり年を取ってないのには、オドロキ!(この人、15年くらい前からあんまり変わってないけど。老け顔だからね)ビッグはこの頃は、まだけっこう若い。

…などという感じに堪能しております。
転がせるネタがもうないので、公式ブックを買おうかどうしようか悩むところ。俳優や脚本家のインタビューはとても読みたいのだけれど、マンハッタン最先端マップとか、何がどこで買えるとかは、どうでもいい。
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by aomisa | 2004-11-28 20:40 | Girls! Girls! Girls!
SATCのバニティ・バッグ
a0034031_2239154.jpgSATCのシーズン6/part2のDVDをアマゾンで予約していたんだけど、まだ発売日前なのに早くも昨日の朝には到着。ヤッホー!

バリバリとアマゾンの箱を破ると、やたらとでっかいボックスが出てきた。「あれーーBOXセットを頼んだ憶えはないのに(そもそも出てるのか?)、何だろう、コレは」と思ったら、初回プレスの特典としてバニティ・バッグがついてきてたのだった。知らなかった!世界中で何人の女がこれを持つことになるのか知らないけれど、海外旅行先のトイレとかでバッティングしたら、笑える。「あら?オタクも?」なんてお互い心の中で思ったりして。ちょっと恥ずかしいけど。オマケにしてはけっこうしっかりした作りなので、とくと使わせていただきましょうか。

さて、本編の方だけど、現在エピソード17までみた。残すはあと3話。
どの人物も今までにないくらいシリアスな展開になってて、ああ、もう!という感じ。特にサマンサの人間らしい変化は、涙なしにはみられない。このドラマ、最初はゲラゲラ笑いながらみていたのにね。でもよくここまで話を破綻させずに、うまくまとめてきているなあと思う。残りを早くみたいんだけど、みちゃったらもう続きはないって思うと、さびしい。ラストはきっと号泣必至なので、きちんと仕事を終わらせた上で臨まなければ。ちなみにpart1のゲイプロムのシーンに、NYの友達が出演してました。

<追記>書くの忘れてたけど、今回のDVDのPRのためサラ・ジェシカが来日してたらしい。エディターの友達が記者会見に行ったそうで、サラはふんわりした青いドレスを着て39歳とは思えないキュートっぷり炸裂、「お花みたいだった」そうだ。くーーーーっ!うらやましい。藤原紀香が着物姿で花束を贈呈したとか。
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by aomisa | 2004-11-26 22:59 | Girls! Girls! Girls!
お知らせ
a0034031_18555362.jpg昨日発売のJJ(光文社)1月号・星占いページのイラストを描きました。フェティッシュな妖精たち12人+扉絵です。

占いのお仕事は、自由度が高いので楽しい。現在、これまた別件の占いの挿絵を描いていて、これも楽しい。「キラキラした世界を」との注文なので、キラキラな資料にまみれています。あさってはアエラ・イングリッシュの2号目が出ます。こちらもよろしくお願いします。
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by aomisa | 2004-11-24 19:00 | お仕事情報
「太陰暦」買いました
a0034031_0391062.jpgロフトに行ったら、もう来年のカレンダーが売られていた。早いなあ、1年。高速でビュンと過ぎていった感じ。で、「太陰太陽暦」というのをみつけたので、購入。

最近、「太陰暦」(月の運行が基準の暦=旧暦)が自分の中ですっごく盛り上がっている。

ふだんは太陽暦で過ごしているわたしたちだけど、日本人(東洋人)にはなんとなく太陰暦の方が合うんじゃないかという気がするのです。根拠はなく、勘でそう思うだけなのですが。

月を意識しはじめたのって3〜4年前くらいからかなあ。もともと自分のバイオリズムには敏感な方なのですが、ある時期からどうやらそれが月と関係あるっぽいことがわかってきた。新月前後はくよくよと鬱っぽくなり、満月前後はやたらと殺気立ってイライラする。この時期は身近な人とケンカをしやすいし、仕事上でも小さなミスとかトラブルが多いように思う。で、3年前に家族と再び暮らしはじめてから、さらに確信は強まった。機嫌が悪い日はみんないっせいに機嫌が悪くなる!しかも、たいていは新月・満月前後という合致ぶり!この現象は自分だけじゃなかったのだ。そうかー。事故や出産が多いのもこの時期だしね。

これはその名の通り、太陽暦と太陰暦の両方の日付が書かれた、ハイブリッドなカレンダー。今までは、スケジュールが書き込める大ぶりのカレンダー(伊東屋とか能率協会のシンプルなデザインのもの)と月の運行表と2つ買っていたのですが、面倒なので2005年は1つにまとめることに。デザイン的にはちょっとゴチャゴチャしてるんだけど、まあいいか。潮汐ものってるのでサーファーのみなさんにもおすすめです。
ここからも買えるみたい。(なんだかタイアップ記事みたいになってしまった)
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by aomisa | 2004-11-20 01:30 | 宇宙トーク
龍平、優作、そして純喫茶『V』
a0034031_4103967.jpg録りためていて、観てない映画を現在消化中。

昨日観たのが「野獣死すべし」と「御法度」。ねらったわけじゃないけど、気がついたら、龍平→優作→龍平と連日同じような顔をながめて過ごしている。「野獣死すべし」、こんなに狂った映画だったとは。「蘇る金狼」よりサイコ度がすごくて、好きだ。「ポルノスター」のルーツってこれじゃないのかなあ。

松田優作で思い出したけど、わたしが学生からフリーター時代にかけてバイトしていた新宿の純喫茶『V(仮名)』は、その昔、松田優作が無名時代にバイトしていた場所だった。
入ってから知ったのだが。

地下には同じ経営者がやってるバーがあって、コーヒーやサンドイッチを出前したついでにお客さんに飲ませてもらったりしていた(松田優作はこっちメインでやってたらしい)。ママは何かっていうと「優作は・・・」とか「優作が・・・」とか思い出話をしていて、その内容は忘れてしまったけど、わたしが入った前の年かなんかに松田優作は亡くなっていて、奥さんの松田(熊谷)美由紀や熊谷真美がよく遊びに来てたな。

Vは歌舞伎町やアルタに近い「ど新宿」な場所にあったので、客層はヤクザからニューハーフ、中国人娼婦、AVのスカウトマン、劇団系、そしてサラリーマンまでバラエティに富んでいて、この時代のことを書いたら余裕で本1冊できるくらい。で、シアターアプルが近かったせいか、リハーサルが終わったワハハ本舗の人などが来ていて、久本雅美が男の人と待ち合わせしてたり、休憩から帰ってきたら平成モンド兄弟の佐藤正宏が座ってたり、大槻ケンヂが原稿を書いてたり、ヘビメタ風の男の漫画家(でも喜国雅彦じゃない)がよく打ち合わせに来てたり、ドラマの「マンハッタンラブストーリー」を地でいくような喫茶店だった。

バイトの面々もクセモノぞろいだった。アウトサイダーの巣窟といえばかっこいいけど、半分パチプロみたいな人やバンドマン、家出人なんかの負け犬・野良犬どもがゴロゴロ。わたしも髪の毛がチェリーレッドだったし。どんなバイトも1〜2ヶ月でやめていたわたしが1年半もいたんだから、いかにモラトリアムで、ぬるま湯のような職場だったかは想像していただけるでしょう。あの頃いっしょに働いてた、役者志望の男の子たちは今どうしてるのかなあ。
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by aomisa | 2004-11-16 05:31 | 映画・アート・音楽・本
ムダな女
1年半ほど前からネット上で借りられるDVDレンタルを利用してるんだけど、これがラク!

月々の定額を払えば、借り放題。レンタル期間は自由。最寄りのビデオ屋が自転車で20分の場所にしかなくて、いつ急に忙しくなるかわからない自分みたいな人間にはピッタリ。(ビデオをまとめて借りてきた時に限って、急ぎの仕事が入ったりするからなぁ)あと、わたしは必要以上に集中してしまう体質らしく、映画を1本観るとへとへとに疲れてしまうので、1日2本以上観るのは、かなりきつい。だから、このシステム、あたしのためにあると言っても過言ではないね!などと思っていたのですが、期間が決まってないと結局ルーズになってしまうということが、よーくわかった。
注文した時と、いざ届いて観ようかって時のテンションが著しく違うことって、よくある。ないですか?2日前は観たかったのに、今はそんな気分じゃないってこと。そんな事情や仕事の忙しさが重なって、DVD2枚を最長2ヶ月借りていたときは、さすがにムダだと思った。買えちゃうよ・・・。
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by aomisa | 2004-11-16 05:05 | 映画・アート・音楽・本
「楽しいんだ!!・・・幸せだね」
昨日、恵比寿でラーメンを食べながら妹に言われた言葉。

ここしばらく、プライベートをほとんど犠牲にして仕事をしていたわたしに対して、「よく一言も文句も言わずにやってるよね〜」と彼女が言ってきたので、「だって楽しいから」と返したら、一瞬すごくビックリしたような顔をして、彼女は0.5秒後に上の言葉を放った。

わたしがまさか楽しんでいるとは思いもしなかったのだろうか。そりゃあ毎日、ろくに外出もできずに缶詰状態になって、ひどい時は顔を洗う余裕もなく、くずれるように寝床に突っ伏す毎日を送っている姉を見ていたら、そんな言葉も出るだろうが。
(こうやって言葉にするとけっこう悲惨だわ)

でもうるさい上司もいないし、たまに困った人に当たることはあるものの、人間関係で悩むことはほとんどないので、身体的なストレス以外はあんまりない。
それに大変そうに見えても、わたしの内部ではめくるめく世界がくり広げられているのだ。いいものができたときなどは、全能の神になったみたいな気持ちになって、水泳の北島風に言うと「超気持ちいい〜〜〜!」。それをほめられたり、後日それをきっかけに別の仕事が舞いこんできたりすると、「さらに倍気持ちいい〜〜〜!」。わたしは間違いなくこのために生きているんだな、と思う。前は遊ぶ時間がないことを不満に思っていたけど、最近は、仕事を上回る快楽ってないんじゃないかと思っている。まあ、調子悪いときは際限なく落ち込みますが。(イラストレーターにまつわるきつい話はいくらでもあるが、ここでは割愛)

で、今はけっこうヒマなんですが、わりとどう過ごしていいかわからない感じ。
仕事と趣味と人生が一体化しているので、ものを作ってないときの自分は、自分が自分でなくなったような、海に放り出されたような。今は観たかった映画を観まくったり、掃除をしたり、友達とご飯を食べたり、マーク・ジェイコブスのセールに行ってお茶を濁したりしてはいるものの、何かが足りなくて、心の真ん中にポッカリ穴が開いたような(OLや主婦が習い事や買い物や不倫に走るのって、こういう心理なのかな?)。つくづく自分は仕事中毒なんだと思った。これって定年後のオジサンが、何していいのかわからなくて戸惑ってるのといっしょじゃん。嫌だわぁ。

でもやっぱり、好きなことを仕事にできている状態は、幸せなんだろうなと思う。
小2で漫画家宣言、小4でイラストレーター宣言をしてから、20数年、もうこういう生き方以外は考えられないって。絵を描くのがすごくつらくて描けなくなってた時期もあるけど、今はすごく楽しい。個展を境くらいに、ビシバシ描けるようになってる。あとどれくらい、この調子で残せるのかな。
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by aomisa | 2004-11-14 04:29 | その他
笑ったあとに泣いてみたり
a0034031_555382.jpgようやく松尾スズキ監督「恋の門」を見てきた。

いやー面白かった!!
最初はこのテンションについていけなかったものの、気がついたらジワジワと浸食されてて、笑いっぱなしの2時間弱。クドカンのドラマにも言えるけど、何なんだろう、この感じ。イヤって言ってるのに飲めない酒を無理矢理飲まされて、気がついたらいい気持ちになってた、みたいな。ただクドカンと違うのは、色っぽいシーンの描き方に照れや躊躇がないということ。というか、むしろこの監督の資質はエロスの方にあるのかも。本気でキュンとなる場面もちらほら。

これは漫画家の話なので、「世間の理解と自分とのズレ」やら「売れないと食えない」やら「漫画か恋人か」やらの話が満載。微妙にジャンルは違えど自分の状況と重ねてしまい、後半は鼻がツーンとしっぱなし。あまりにマニアな部分やコミケのシーンではひいたけど。それにしても松田龍平、いきなりムラジュン化してないか?大人っぽくなって生っちろさも消えてグッと男っぽくなってるんだけど、何年か前のムラジュンだよ、これ。リアクションとか。無頼系で軸があるようでなくて、こういう人は巻き込まれキャラがよく似合う。あと、いろんな大御所の役者がちょい役で出演してて、ムダに豪華な映画だった。

次の日見たのは、「モンスター」。これは被害者しか出てこない、被害者だらけの映画。この話の最たる被害者は、連続殺人犯である主人公だと思う。痛かったなーー。クリスティーナ・リッチは不安定な役が本当にうまい。

「お父さんのバックドロップ」も見たかったけど、もう終わってた。
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by aomisa | 2004-11-12 05:51 | 映画・アート・音楽・本
シャケ帰りの季節
ここひと月ほどは、誕生日や個展や結婚式や仕事の打ち上げが重なったため、パーティーめいたものに参加すること2回、人様のお金で飲むこと約5〜6回。いただきものラッシュの月でもあって、全体的に華々しかった。こんなことはめったにないので、記録記録。イラストレーターにとっての作品展って、ミュージシャンでいえばライブみたいなものなんだよなぁ。派手さには欠けるけど、ふだん会えない人にまとめて会えるのはうれしい。
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で、このひと月の間に、偶然と言うにはあまりにもタイミングが合いすぎてることがあった。

今を遡ること10年近く前、まだブロードバンドもblogもないネット黎明期の話。
当時はネットスケープが3とかでIEを使っている人はほとんどいなくFlashもなく、HPを公開している人の数もものすごく少なかった。周りにメールアドレスを持っている人間は数えるほど。おぼえたてのメールを送ってみたいのに、送る相手がいない。だから、ネットサーフィンをしていてかっこいいページや面白いページをみつけた時の喜びというのは、だだっ広い海で何ヶ月も航海していて、やっと他の船に遭遇したくらいに大きかった。興奮して感想メールを送りつけて(あるいは送りつけられて)、まだ見ぬ相手とメール交換をしたものだ。当時HPを持っているくらいだから、実験的なことをやっていたり新しモノ好きだったりして面白い人が多くて、いろんな出会いもあってけっこう楽しい時代だったな。
この時に、ネットにおける面白いこともめんどくさいことも貴重なことも不快なことも全部経験してしまったので、今はmixiなどをやりたいと思わない。バーチャルはバーチャルでしかないし、やっぱり人間、ガチで会ったときのフィーリングが大事だと思うから。

で、話は戻るが、このひと月の間に当時メール交換をしたことがある人に、立て続けに3人遭遇したのだ。しちゃったのだ。しかも全部別口で。

1人はグラフィックデザイナーで、とてもフェティッシュでステキな絵を描く人。
わたしが仕事をしている雑誌の編集さんと飲み友達だったことが判明したんだが、その男性は、編集の子のオフィスに飾ってあるわたしの絵を見て、もしやと思って名前を聞いてみたそうだ。メール交換をしてた当時とはタッチが変わっているのに見抜くとは、おそれいった。彼は個展最終日に来てくださった。

もう1人はイラストレーター。
これまた上と同じ編集さんがかかわっている雑誌のパーティーで遭遇。彼には「リンクさせてください」というメールをもらった記憶があるのだが、本人は忘れてたみたい。わたしは彼の絵のタッチで憶えてた。彼も個展に来てくれた。

さらにもう1人はカメラマン。
この人は、なんと今回の個展会場の撮影をしてくれた人だった。キュレーターのHさんの知り合いだったらしい。「そういえば昔アオノさんにメールを送ったことありました」と言われて、「アーーーーッ!」。HPがすごく個性的だったので、憶えてた。

最近は、昔よく仕事をしていた子とまた仕事を始めたりもしているし、この間はJ-WAVEを聴いてたら、あの時代の知り合いがCDをリリースしたらしくオンエアされてるし、わたしの周りは、なんだか成長したシャケが川に戻ってきているような様相を呈している。

次なる時代の幕開けだとしたら、ワクワクするなあ。

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写真は、最近のいただきものの数々。本文上の写真は、友達の結婚式でみやげにもらった花。上は左から、月の満ち欠けに合わせて飲むハーブティー。中は個展でもらった花。右はどこか有名どころ(名前失念)のザッハトルテ。みなさんサンキュウ。
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by aomisa | 2004-11-07 05:20 | その他
最近読んだ本
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●モブ・ノリオ「介護入門」

文壇とか芥川賞とかふだんはそれほど興味ないんだけど、著者が同い年でノイズバンドをやってたと聞いてがぜん興味がわき、即アマゾンで注文。

この人、方々でラップ調の文体が読みにくいと言われてる。
さぞかし韻をふみまくったり、英語と日本語を交ぜたりしてるんだろうなぁと思ったら、そうでもなかった。ときどき「YO」とか「朋輩(ニガー)」とか出てくるくらいで、読みにくさの原因はラップ調じゃなくて難解な文体の方にあるのだった。(というか「ラップ調」って・・・)

面白かったかと言われると、微妙。
なぜならこれはとても個人的な想いで書かれた小説だから、がっつり感情移入できるわけではない。

ただ作者の想いは、ジンジンこっちに伝わって来る。いろんな人間や自分に対する憎悪、おばあちゃんへの愛。この小説を書いた動機が、「とにかく祖母を介護した時の体験と自分の気持ちを記録しておきたかった」ってことらしいから、その役目は充分果たしている。本人も芥川賞を取るなんて夢にも思ってなかったでしょう、きっと。
逆に「文学とはこういうものだ」と思い込んでいる人が読んだら、怒るだろうなと思う。バッシングもあったらしいし。でも、そもそも表現に対して「こうあるべき」なんて決めつけるのはおかしいんであって、そういう意味では、感想いかんで読み手のキャパシティがわかるかも。実際、「教えや感動がこの本にはない」なんて的はずれなこと言ってる人、いっぱいいるし。わかってねーなー。読みとろうと思えば、この本の中にはいくらでも学ぶことはあるのに。

関係ないけど、何年か前、銀座と六本木の文壇バーに連れて行ってもらったことがあった。けど、特に面白い場所じゃなかったなあ。いずれ、ある特定の世代と心中してこの世からなくなるんだろうなというニオイが充満してました。


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●松尾スズキ「第三の役たたず」

庵野秀明、天久聖一、根本敬、鶴見済、町田康という濃い〜面々と松尾スズキとの対談集。主に子供のころどうだったかとか、表現の源は、みたいな話をしてるんだけど、ありえなさすぎる話ばっかりで、面白い。インタビューに慣れてない(というよりド素人の)松尾スズキのダンドリの悪さや間の悪さ、気まずさもあますことなく収録されていて、この本の中ではそれが芸になってしまってる。町田康目当てで買って読みはじめたものの、中盤の根本敬・鶴見済あたりで気分がすぐれなくなり、トリの、この本で唯一のモテ系である町田康のさわやかなインタビューで息を吹きかえした。モテる人って、やっぱり人としてマトモなんだなって改めて発見できた1冊。一気に読むにはヘビーすぎる1冊。健全な女子にはオススメしません。
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by aomisa | 2004-11-06 06:54 | 映画・アート・音楽・本



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by aomisa
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★LAURIER PRESSにて女子向け漫画&コラム執筆中

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